藤田まこと演じる岡田資中将は、理想のリーダー、理想の夫を描写していたように感じた。死を前にしては、自分可愛さより利他の精神が飛び抜けていないと、これはできないだろう。彼が信じる仏教の教えが、彼にとても浸透している。
今までB級戦犯についてよくよく考えた事はなかった。アメリカ主導で行われたこれらの裁判、きっと理不尽な判決が多々あったのだろう。それを思うとやるせなくなるが、その中にも彼のように、「法戦」として部下達を助けるために法廷で闘い続ける人もいる事を考えると、一概に可哀そうと思っては浅いものになってしまう。
平和だけを考えて生きていたい。