隠れた名作。
同棲中のカップル渡瀬恒彦と桃井かおりに突如、子供が押し付けられる。少年は渡瀬恒彦がかつて遊んだ女の子供だという。母親は男と外国へ逃げてしまったという。激怒する桃井かおりに狼狽する渡瀬恒彦。母親の残した少年の父親候補のメモを頼りに父親探しの旅にでる。
典型的なロードムービー。展開も早くテンポもいい。くすりと笑わせて泣かせる喜劇映画。
売れない役者の桃井かおりがもらった唯一の台詞「もしかしたら、私達の考えてること同じじゃないかしら」。これはシーンがカットされ使われなくなってしまう。
しかし、その後の劇中で1回目はギャグとして2回目は感動的な台詞として使われる。
クライマックスぐっときますわ。地味な小品だけどいい映画。
この手の映画では子役が超重要なんだけど、ほとんど子役が演技らしい演技をしてないの。
製作の事情は分からんけど、上手い子役を手配できなくても作れる脚本にしたんじゃないだろうか。
監督の前田陽一の作品は今まで全く観てなかったが不勉強を恥じる思い。