部長

タクシードライバーの部長のネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

3回目の鑑賞
以前まではベトナム帰還兵の心のキズが主題と捉えていたが、感想が変わった。

人付き合いが苦手、理解者がほしい、何かをしたいが何をしたらいいのか分からない、世の中の悪に我慢がならない

トラヴィスの抱える悩みは、誰もが少なからず覚えのあることで、彼の場合はベトナムや彼自身の特性が、その悩みを肥大させてしまったのだと思った。

周りの人間が少しでもケアできたら、普通になれたかもしれない。
(まぁ、そんな人間がいたらそもそも悩んでないかもしれないが)

結局、最後に暴挙を起こしながらも、皮肉ながら英雄扱いされることで、医者につながる機会もなくなってしまう。

新聞に載ったことで満たされた承認欲求はいずれ枯れて、また狂気が暴走するかもしれない。
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