このレビューはネタバレを含みます
3回目の鑑賞
以前まではベトナム帰還兵の心のキズが主題と捉えていたが、感想が変わった。
人付き合いが苦手、理解者がほしい、何かをしたいが何をしたらいいのか分からない、世の中の悪に我慢がならない
トラヴィスの抱える悩みは、誰もが少なからず覚えのあることで、彼の場合はベトナムや彼自身の特性が、その悩みを肥大させてしまったのだと思った。
周りの人間が少しでもケアできたら、普通になれたかもしれない。
(まぁ、そんな人間がいたらそもそも悩んでないかもしれないが)
結局、最後に暴挙を起こしながらも、皮肉ながら英雄扱いされることで、医者につながる機会もなくなってしまう。
新聞に載ったことで満たされた承認欲求はいずれ枯れて、また狂気が暴走するかもしれない。