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運が良けりゃのumihayatoのレビュー・感想・評価

運が良けりゃ(1966年製作の映画)
5.0
貧乏長屋という舞台が大好きです

どうしようもないんだけど底抜けに明るく生きる男達がいて
その男達を尻に敷く強い女達がいて
顔は鬼でも心は優しい大家がいて

生と死に対してとても大らかで自然で、それ故、何にでも誰にでも平等なのです
それは本当の意味での愛なのだなとしみじみと思えます

その舞台に山田洋次の人情味溢れるユーモアが重なって最高な映画になっています

兄妹愛に、男はつらいよに通じるものを感じました。テーマ曲も似てます
倍賞千恵子の笑いながら泣く表情、
「あたいはね、手鍋に味噌漉しぶら下げて、好きな人んとこにお嫁に行くんだから」ってセリフが心に沁みました
恋して嬉しそうにする姿、あんちゃんがいることに喜ぶ姿が本当に可愛くて、こんな子に惚れられたらたまんねぇだろうなぁ

久しぶりに五本の指に入ってくる一本
この映画が、巻き起こる全ての人間模様が大好きです
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