三隅氏は、女妖、女系家族(これが4本中ベスト)、雪の喪章からの4本目で、未だ得意とする時代劇は観ていないが、とはいえ今作は、近代化下、明治期という、そういえばクラシック邦画では他に観たことない?舞台設定で、グッときた
特に劇場および周辺のシーンは、一見すれば江戸時代の名残り色濃い服装に、しかしちょんまげはおらず短髪、そしてちょいちょい洋装という、衣装も贅沢な時代を感じさせる群衆、かなり良かった
個人的にはスターウォーズのように湾曲して流れていくタイトルバックは全然良くなかったのだが、開幕いきなりヒッチコックみのあるコウモリやローアングルからして驚きだが、全編で他作品では感じたことのなかった、10-20年ぐらいの先駆けを感じる色彩設計、照明など洗練された画作りの凄みがあった、とりわけクローズアップのセンスがモダンすぎる
お話の方は体調もあり終盤寝てしまったり100パーはハマらなかったが
宇津井、良い
人力車を一文字に凝縮した漢字