このレビューはネタバレを含みます
走るゾンビ（感染者）の恐怖。
低予算とは思えないダニーボイルの世界観と演出力。
パンデミックの始まり、終末世界で生きる男女と家族、親子の別れ、閉鎖空間で始まる人間達の争い。絶望からの希望。
今見るとありきたりなのかもしれないが、ゾンビ映画の全てが詰まっていた。
過激な動物愛護活動家のせいで終わる世界には笑う。
目を覚ました後、ジムがゴーストタウンを一人で彷徨う場面は人類の荒廃感が伝わってきて最高。
死体から滴る血が目に入り感染するのは、そうはならんやろと言いたくなるけど、めちゃくちゃセンス良い感染方法。
無人のスーパーで好きなものを買い漁るシーンやピクニックの際に野生の馬を見て一息つくシーンも良かったし、全体的に場面の緩急のつけ方が良かった。
若い頃に一度見た時は地味に感じてしまいそこまでピンと来なかったが、見返すととても良いゾンビ映画だった。
2024 130
