あさずきとうか

画皮 あやかしの恋のあさずきとうかのネタバレレビュー・内容・結末

画皮 あやかしの恋(2008年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

あらかじめ言っておきますが、僕は中学の頃に偶然深夜映画で観た「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」が凄く印象深くて、今でも思い出の作品になってます。
本作は雰囲気が「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」っぽいので、その時の青春補正がめちゃくちゃ掛かってます。
客観的に判断することが全く出来ていませんので、あしからずご了承ください。

妖魔の正体はわかっているのに、それを上手く証明出来ず、逆にどんどん周りの信用を失っていくヴィッキー・チャオが可哀想で……。
しかも妖魔はそこに付け入って、旦那を奪おうとしてくるもんだから、もう見てられないんですよ。

ただ妖魔の方も、狙い通りに事が運べば運ぶほど、夫婦愛の強さが高い障壁となって立ちはだかるわけです。
特別な下心もなく、ただ愛を得るという目的のためにひたむきに頑張っている。
でもやっぱり小細工は通用せず、逆に愛の深さばかりを見せつけられてしまう。
なんだか妖魔の方も可哀想に思えてきちゃうんですよね。

そこから先は、敵とか味方とか関係なく、みんなに感情移入しちゃって、ひたすらウルウルしてました(笑)
全ての者が愛のために動き、唯一愛を知らない降魔師が、ラストで愛を知るという展開もベタですがGood。

ハッキリ言ってストーリーにひねりはなく、むしろ古クサイくらい普通の話。
でも僕は“中学の思い出”という妖かしの術にかかってますから、むしろそれが良いんです。
減点材料は、ワイヤーアクションがショボかったのと、どうでもいいシーンまでBGMがゴリ押ししてくるところ。
そこだけ点数を引かせてもらいますが、後は個人的には文句なしです(笑)