魔術書を読むことで悪霊が蘇る!取り憑かれた友人や恋人と血みどろバトル!なスプラッタホラー初期の名作。
アラサーの自分が生まれる前の作品なもので、画質とか音に関してはかなりチープ(一部のグロシーンに至ってはクレイアニメ)で古いんだけど、全体としては今の映画にも負けない面白さと怖さだった。
まず、カメラワークが天才的。地を這うように画面が動いたり、登場人物の下から、上からなど縦横無尽な動きを見せており、飽きが来ない。
絵作りもこだわっていて、時計の針がぐるぐる高速で回ったり、電源ソケットから血が出てくるなど面白い表現を見ることができる。
悪霊に取り憑かれたキャラクターのインパクト大な恐ろしい顔に、どこかコミカルで可愛らしい動きと声のギャップも楽しい。
緩急がしっかりしていて、ジャンプスケアが多めながらも、静かなシーンはとことん静かで、脅かしなしの不気味シーンでもなかなか怖い。正直、最近のホラーの大半よりも怖いと感じる。
後発でこれのストーリーや表面的なビジュアルを真似する映画は多くあれど、総合的な魅力で勝てる作品はそうそう無いんじゃないかな。それくらいエンタメ映画として良くできてるぞコレは。
■共通項目
脚本:☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆☆☆
■ジャンル項目(ホラー、スプラッター)
ビックリ度:☆☆☆☆☆
ドキドキ度:☆☆☆☆☆
グロ度:☆☆☆
(恐怖度:75)