津軽系こけし

死霊のはらわたの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

死霊のはらわた(1981年製作の映画)
3.6
物語や怖さよりもライミの画の撮り方に目がいくばかりの映画だった。

まず第一に主観視点の撮り方が上手く、ライミが主観視点の撮り方をよくわきまえていることが伝わる。主観視点は小手先に使うと作品の質を落としかねない諸刃の剣的手法なのだがこの映画では見事にこの手法の強みを活かしている。

他にも登場人物の視点に着目したカメラワークがかなり印象的で序盤のネックレスのシーンと後半のあのシーンのデジャヴはなかなかに面白い構図だったと思う。

あとメイクとセットの作りがかなり精巧で、あの遊星からの物体Xのセットにも引けを取らないインパクトがあった。

難癖をつけるとすれば死霊とかいう大それた名前してるくせにやることが割と陳腐だった気がする。
流石に古い映画なだけあってそこまでの衝撃があるわけではないが当時の先駆的ホラー映画として観るとまあまあ勉強になる。
津軽系こけし

津軽系こけし