海風

πの海風のレビュー・感想・評価

π(1997年製作の映画)
4.7
オープニングが最高にクールでタイプすぎました。(オープニングの円周率は間違ってるね。本当は3.14159265358979..だけど、ここでは3.14159265263124..ってなってたよ。。意味があるのかな)

リズミカルなテクノ調の音楽に乗せて映像が切り替わっていくのは観ていて楽しかったし、何よりカメラワークが笑ってしまうほど良い。良いんだよ、マジで。求めていたものドンピシャです。

調べたところ、ダーレン・アロノフスキー監督は家族や友人たちから100ドル寄付してもらって撮影費を集め、成功したら150ドルにして返すと約束を交わしたんだとか。
自主制作映画時代って誰でもお金なくて、低予算でどれだけのクオリティと濃厚な内容を詰め込めるかっていう条件がある中での勝負のようで、なかなか面白いなーって思います。

この世のすべてはシンプルな方式で出来ているっていう「計算等価性原理」の信念をこの映画で作者は主張したいのかな。この主人公みたいな脳みそだと頭凝り固まって疲れそうでロクなことないな。

最後の「748÷238は?」の答えは『3.14285714』となる。完璧はないのだ。
海風

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