たつ

ハゲタカのたつのネタバレレビュー・内容・結末

ハゲタカ(2009年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版を見ていないので本当に個人的な記録です。参考にしないでください。


日本の経済映画は陳腐なものが多いため避けてきたが、さすがに金字塔と呼ばれる作品くらいはと思い視聴。
買収関連の基礎知識は必要とする。ドラマとしては面白いのかなと。ただ、ブルーオーシャンの素性をつかめぬまま青天井のTOB合戦に突っ込むのはいささか頭が悪く見えてしまうなど企業ものとしては疑問符もある。
セリフがところどころ意味不明だった印象。「お前もこっち側」など劉の意図するところを掴みかねた部分が多かった。
守山の描写は全体的に存在意義がわからない。期間工員を扇動する程度の役割にしては尺が長すぎ、TOB戦略全体のピースとしては弱すぎた。掴み取れと言って掴み取った結果、最後にGTに乗れているところが何を意味するのか私には理解できなかった。

強欲から脱するワシズと、劉一華(玉山鉄二)の物語というところではあるのかな。
途中、こんなもんかと思っていたら最後はまさかのもっと大きな大謀略によりワシズがぶちのめす。ようやく面白くなった。

総合評価は前半の退屈さを加味して辛めにつけたが、よくできたドラマ。欲を言えばもう少し玉山鉄二の掘り下げが欲しかった。守山はそこまで理念を揺さぶられる若者のようにも見えない点が残念。
たつ

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