世界初のSF映画。パブリックドメインだけどプライムビデオに追加されてた。
内容は月面に着陸した人間が地球外生命体に追われて逃げ帰るというもの。この時代でカラーで投影する技術はないかと思いきや、93年に発見された手彩色のカラープリント版を復元したことにより実現してるらしい。
月に行く方法は弾丸状の宇宙船を発射するものだし、当然のように宇宙服は着ないし帰ってくる方法は月の崖から下に滑り落ちてそのまま地球の海に落下してくるぶっ飛び具合だけど、1900年代の宇宙開発の年表を調べると宇宙飛行が理論的に可能かどうか研究されてるレベルだからこういう考えに至るのも不思議じゃない。一方で14分っていう短い尺ながら起承転結はしっかりしてて分かりやすく、登場人物の衣装も豪盛で映画としてはよくできてる。どうして月に顔があるのかは謎。
これから120年後の世界がどうなってるか分からないように、1902年の人々も未来への想像と期待を膨らませて撮影してたんだろうな。教養として観ておいてよかった。
