しゆ

フリー・ガイのしゆのレビュー・感想・評価

フリー・ガイ(2021年製作の映画)
3.4
自分がゲームの世界のモブキャラだったことに気づいた''ガイ''の物語。『トゥルーマン・ショー』と『レディ・プレイヤー1』をかけ合わせたような(ちょっと『レゴ・シティ』も?)題材で、劇中何度もその2作品が頭によぎった。
発狂しかけるのも海の先が脱出地点なのもトゥルーマンそのままだしこの映画じゃなきゃできないこともなく、とにかく既視感が付き纏った。仮にそれらを観てなくても、綺麗に始まって特にハラハラもせず綺麗に終わるから展開が想像の範疇を常に下回り続ける感触で淡々としてる。ただ、ゲームの世界らしく傷だらけのライアン・レイノルズが空中に浮かんだ回復パッケージに振れると一瞬で治ったり、何もない空間で銃火器を切り替えたりするVFXのおかげで、それらの映画への落とし込みと映像の美麗さに深く考えなければ時間が過ぎるのは早かった。
個人的に高評価なのは現実世界とゲームの世界が切り替わるときにモニターに映るのが実写のそのままの映像じゃなくしっかりゲームとしてのグラフィックとそれっぽい三人称視点で描写したこと。まとめた尺にしても10秒もないだろうけど細かい部分に大きなこだわりを感じられて良かった。
終盤のガイvsデュード戦でキャップの盾とハルクの腕、ライトセイバーをそれぞれのテーマ曲ごと使えるのはさすがディズニー製作なだけある。クリス・エヴァンスはこの頃には『エンドゲーム』後のカメオ出演だったので沸いた視聴者も多そう。
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