ひーやん

007/カジノ・ロワイヤルのひーやんのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
3.6
ダニエル・クレイグ版新生ボンド。その初級編といったところでしょうか…
今後新007シリーズはこういう構成で行きますよというのをまず打ち出したかったのではないでしょうか。
先代のような奇想天外なガジェット、秘密兵器を搭載したボンド・カーとか現実的にありえない要素は極力排したうえで、娯楽要素強めだった全シリーズと比べ硬質な大人のスパイスリラーとしての品格を上げることに成功してます。
また肝心のボンドのイメージですが、シニカルでヒーロー然としてたブロスナン・ボンドから若くて未熟であるものの、荒々しく熱を帯びたクレイグ・ボンドへとこの一作で完全にリライトされております。
ボンドといえば誰々だろ!という人にほどオススメです。
マネーペニーが出てこないのは残念ですが…