せいけ

娘・妻・母のせいけのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
4.5
家族の繋がりというより赤の他人になり切れない制度の中に縛られながら、責任を転嫁していくような話に感じた
味わいやキャスティング的には小津安二郎のような趣がある
流れるような会話から滲み出る気まずさと建前の調子良さの表現は言うまでもなくさすがの一言
1番重視すべき人の意見が全く表に出てこないのをみんな薄々気付いているのが不気味
ラストはかなり余白がある作り