SHIN

駅馬車のSHINのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
3.8
名作とは聞いていたが、噂に違わず見応えのある作品だった。

登場人物が多いが、ストーリーの中で自然に個性やバックグラウンドが明らかになっていく。ただ、序盤はしっかり集中してないと置いていかれるかも。実際、序盤30分くらいで少しわからなくなったので、もう一度最初から観直してしっかり理解してからより面白くなった。

様々な登場人物がいる中で、お尋ね者のリンゴー、ギャンブラーのハットフィールド、街を追放された娼婦のダラス、アル中のドク、世間一般では鼻つまみ者とされるメンバーが、結局勇敢で粋だったというのがとても良かった。

西部劇ではガンファイトがメインになる事が多いが、この作品ではメインは出産時だろう。そこで本領を発揮する、普段は飲んだくれのドク、寝ずに看病する、本当は優しいダラス、そしてそれを見抜き求婚するリンゴー、この辺りの描き方がとても好きだった。
SHIN

SHIN