はるちゃん

仮面の中のアリアのはるちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

仮面の中のアリア(1988年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「彼が触れたものはみな天才になる」とは劇中の公爵のセリフ。彼とは主人公ジョアキムのこと。

公爵は名声に魅せられ、名声を弄び、それを追い求めてもどうしても手に入れることが出来なかった人。

公爵の弟子と主人公ジョアキムの弟子が同じ声というフリが、20年前の2人の決闘を仄めかしているようにも思える。ひょっとして公爵は仮面の歌合戦で喉を潰したのかも?

劇中でジョアキムが歌う「音楽に寄せて」や「私はこの世に忘れられ」の歌詞は、成功と名誉を求め続けた公爵の生き方と非常に対比されます。とても美しくて純粋で私も心打たれました。

iTunesにサントラがあったので、数曲買ってしまいました♪

同監督の「カストラート」を鑑賞して以来、ずっと観てみたかった本作ですが、廃盤のようでDVDが高騰していました苦笑。幸運にもLDで入手できたので視聴しましたが、最高に嬉しいです!

メモ
マーラーの「私はこの世に忘れられ」は、ちょっと第5番の4楽章みがあるかも。昨日たまたま「ベニスに死す」を観たせいかも知れませんが…なんとなく。ともあれ、どちらの曲もすごく好きです!