Scratchy

ノストラダムスの大予言のScratchyのレビュー・感想・評価

ノストラダムスの大予言(1974年製作の映画)
5.0
江戸末期の長崎から第二次世界大戦、原爆投下でタイトルどどーん。環境汚染に公害、砂漠化、夢の島に巨大ナメクジ発生に大袈裟火炎放射。頭にも目にもめくるめく展開であっぷあっぷ。アフリカの飢えた民族ならナメクジでも食べるだろうなと黒沢年男、豆腐ばっか食べてると奇形児が生まれると丹波哲郎、なんていう嫌な食卓。済んだか?とにやにやしてた顔色変えて子どもはつくるな丹波。美しい海はいつも夜、黒沢年男と由美かおるが初めて海辺の船の上で夜空を見上げると画面切り替わって奇形児のX線写真。なんつー。遣る瀬なさが暴発してる浜村純の訴え。谷村昌彦夫婦には奥さん田舎で芋でも作ればいいんな芋があれば飢えずに済むと丹波。環境汚染の報で年男が見る縮むダンサー。超能力を持った子どもたちはサクッと死ぬ。弱きものは死ね、と言いたいヒトラー丹波の優生思想。ニューギニアに向かう丹波と年男、由美との別れのシーンなんてない、こっちは急にジャングルに放り込まれる。放射能汚染に巨大コウモリ、ヒルの雨。食人族に襲われても彼らも人間だ撃ってはいかーんヒューマニスト丹波。一方日本では。オゾン破壊で異常気象、都市から脱出の車は大渋滞で一斉爆発、若者は前衛芸術的白塗りで死出の船路、黒旗に死と怨の字。峠に集まった走り屋たちは崖からみんなでダイブ。いつの間にか帰国していた丹波は床に臥す妻司葉子のもとに、。白ニーハイブーツの由美かおるは海であ・か・ちゃん、水色のシャツぐるぐる振り回して浜辺を走って丘の上で圧巻のダンス。演説する丹波の合間に挟まれる未来の映像、何発もミサイルが打ち上げられて核戦争が地球を壊滅させ、一見生命の絶えた荒れ果てた地にひょっこり新人類が現れてナメクジを争奪。これはあくまでも想像です、と丹波の演説に戻る。そして総括の人間賛歌は山村聰の素晴らしい精神論。これには丹波も感極まっちゃう。国会議事堂をあとにする三人の姿。こうあってはならない。思い出し思い出し見返したりして書くの楽しくてこんなに長々と恥ずかしいわー。サイコー。
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