るう

ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実のるうのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争に関係するものに触れる度にいつも「?」が増えていく。理由が良くわからなすぎるし、説明されても腑に落ちない。目にした映像やら写真やらと照らし合わせても、余計に毎回疑問が深くなるだけ。しかも風化していく。余計にわからなくなる…。「ショア」はフランスで小学校の授業で見るらしいというのをネットで知ったんだけど、アメリカ人は今この戦争のことをどう思っているんだろうか?…。報道と言ったらザ・アメリカ!みたいなイメージがあるけど、そのアメリカですら、こういうのもう一部にしかアピールしない感じなんだろうか? 語り尽くされ、エンタメとして消費されてしまったのかしら??…じゃあ日本は・・・?・・・。「東洋では命の値段は高くない」と言い放ったアメリカ人が「ショア」の元SSとカブって超どん引くのは間違いないが、ここまでではないかもしれないけど、日本人が日本以外のアジア人に対してこれに似た視線を全く持っていなかったかと考えると正直否定できない気がして胸がひや~っとした。「好きなだけ爆撃しといて今度は撮影か・・・」と現地の人が嫌味言うシーンがあるけど、撮影があるだけましだと思ってしまった。元SSとカブるような軍人がいっぱい出てくる日本のドキュメンタリーは思いつかなかったから。あたしが知らないだけだったらいいけど・・・。ラスト泣き続ける子供をひたすら撮り続けるのを見て、脱帽。この監督、尊敬する。
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