トランティニャン

ゴジラVSデストロイアのトランティニャンのレビュー・感想・評価

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)
3.5
本作以前にゴジラの「死」と向き合った作品を探すとなると昭和29年の第一作まで遡らねばならず、そういった意味でも、また、その第一作の映像を挟んだり、山根博士の子孫を登場させたりと、とにかくオマージュ色が強い平成シリーズ最終作。

ゴジラ親子の住むバース島の消失と共に突如現れた、全身を真っ赤に染め上げ、真っ赤な熱線を吐き暴れるゴジラ。その身体がメルトダウンを起こし溶けてしまえば、世界は灼熱地獄と化し、一気に核に汚染されることになる。ほぼ同時に、かつてゴジラを倒したオキシジェン・デストロイヤーが使われた場所から謎の生物デストロイアが大量発生。ゴジラを倒せるのはデストロイアしかないと、人類は両者を相対させるが……という展開。

ゴジラの最期や、それに至るまでのゴジラとデストロイアの死闘には、ラストと銘打っただけに感極まる、そして手に汗握るものになっているんだけど、デストロイアが大量発生するシーンには閉口。カット割りから、銃撃戦から自動車で襲われる展開まで『エイリアン2』や『ジュラシック・パーク』のやんちゃな模倣の域を出ない。