ナルミニウム

東京物語のナルミニウムのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
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急速に発展する都市の中、時と街の流れにしがみつく東京の人々と、取り残されたような尾道の両親。
互いに気遣い合うあまりかえって気の毒になっていく出来事たち。
戦争の記憶を僅かに残し、しかしもうじきに忘れてしまうような忙しなく過ぎる時間の中「戦争はもう懲り懲りだ」のシーンで軍艦マーチが挿入されていたこと、公開当時の人たちにはどのように映っただろうか。

その時代性と田舎/東京という構図にどこか別の世界を見ているような感覚だったが最後は自分を顧みらせる物語でもあった。
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