花

東京物語の花のネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

良かった

お父さん、演技ちょっと下手.....?
奥さんには割と言う時代性?と、
自分が何か問われると はぁ とかしか言わないのが、ちゃんと息子にも受け継がれてて そこがちゃんと出てるのがいいなぁと思いました。

カメラワークは本当に不思議というか独特で、でも嫌な独特さはなくて 最初は会話中、1人だけがカメラに向かって喋ってる構図が、お父さんの演技の不自然さ?わざと?もあり、 生活の流れからブツブツと途切れさすような違和感を感じましたが、次第に慣れ......

最初の孫たちがバタバタしているシーンでも、不思議な構図で 移動する流れに沿っているけど どこか自分がその生活に溶け込んで覗き見しているような、けれど"覗いている"感じを感じさせないなぁと思いました。

この人は写真とか撮ってないのかな〜(お前は何様だと言われるかもしれませんが)と思うくらい 人物や会話のシーンの間で映し出される景色等の描写が綺麗ですが、 でもこのシーンは 色々人間だったりが動いている間に映し出されるのが1番綺麗に見えるんだろうな、、、と思いました。余白だけで切り取る写真よりも、他に動いている間に置くことで余白が更に輝くと言いますか........

個人的には姉(?)が 嫌な人だな〜と思いつつ、いい人なんかい→(最後の形見ちょうだい)でいややっぱり嫌な人だな....好まないなと思っていたので、その後ののりこさんと京子さん?(名前忘れた)の会話が良かったです。

あとは、昨年に尾道に行った際に 小津さんについての看板(?)が海沿いにあったのを見かけたので、 昨年行った尾道も、昔はこんなんだったんだな〜こんなに似ている家がぎゅうぎゅうとしていたんだなぁ と思いました。

お父さんとお母さんのやり取りが 年齢のせいもあるかと思いますが、時の流れがゆっくりとしていて 実際私も人といる時はこんなような節あるし、私はずーっとこういうゆっくりした暮らしがしたいんだろうなぁと 

私最近仕事が多分嫌で、でも本当に嫌なのかわからなくて自分がダメなのか 色々なんかよくわかってないんですけど、 でも過去に思っていた キャリアとか 何ができるとか なんか多分、そういうことって自分の中ではそんなに重要ではなくて、でも世間的にはそれがあった方が生きやすかったりするのだろうなぁって、 何が言いたいかっていうと 私 まだ今は決めきれてないけど、例えば 私がもう少し大人になって 自分のことを自分で決められるようになった時に、 こういう時の流れがゆっくりなところで、好きな人とのんびり暮らしたいなと思ったわけですよね。

変な感想になっちゃいましたけど、じわ〜〜っと心に効く映画でしたね。
花