このレビューはネタバレを含みます
配信サービスでは見られないのでTSUTAYAでレンタルして視聴。
本国イギリスではあまりヒットしなかったと聞いていたので構えて見たが、映画単体としてはそこそこ面白かったと思う。
本作の設定の一部はアメリカで放送されていた『シャイニング・タイム・ステーション』という番組のもの。日本だけではなくイギリスでも放送されていないので、突然知らない人間が出てくるのは戸惑うかもしれない。
また、イギリス版では各機関車に声優が割り当てられず、一人のナレーターのみでアニメが進行する形をとっているので、本作で突然機関車がそれぞれ違う声で喋ったからびっくりしただろうな。
日本版の吹き替えはTVシリーズでお馴染みの声優陣が行い、ナレーションもTVシリーズと同じ森本レオ氏なので、日本の子どもたちはあまり違和感なく視聴できたと思う。
実在の人間と機関車たちが同時に存在するシーンも私はそこまで違和感なく楽しめた。
ただ、トーマスの舞台である「ソドー島」が私たちのいる世界とは違う世界のように描かれていたのは少し残念。ソドー島はイギリスに"ある"と思って視聴していたので、突然違う世界観が提示されるのはやや唐突過ぎたかも。
レギュラー機関車で唯一エドワードが出演していないのも寂しい。
後半はトーマス以外のキャラクターの出番がほとんどなかったのももったいないような気がした。
その辺を差し引いても唯一初期声優が起用された映画作品であり映像も美しいので、日本のトーマスファンなら大人も子どもも楽しめる作品になっていると思う。
