Taisuky

楽園のTaisukyのレビュー・感想・評価

楽園(2009年製作の映画)
4.5
何気にTSUTAYAで借りて観て、すごくよかったのです。2009年に日韓映画プロジェクトテレシネマ7というのがあったそうで、その中の一本。「いま、会いにゆきます」の岡田惠和が脚本を担当となっていました。監督・俳優は韓国側で、舞台は架空の離島。
冒頭刑務所から出所するキム・ハヌルは「彼女を信じないでください」と同じシチュエーションですが、何やら抱えている事情があの映画以上に重そうで、コメディではないのが分かります。恋人役のチ・ジニもなかなか彼女の事情に踏み込めないのですが、その過程の恋愛行動が、もどかしくて、最後に切なくて、ほんとにいいのですよ。やっぱり、この二人は名優ですね。暖かい感情がこみ上げてきます。そして、ストーリーのキーを担う子役がキム・ユジョン!ほんと天才子役ですね。彼女、三人目にクレジットされています。もうあの泣きの演技を観たら、たまりませんよね、もらい泣きしますわ。全然紹介もされていない作品ですが、隠れた名作だと思いますし、大人の童話として素直に感動してほしいですね。ひねくれた感情を洗い流してくれますよ。おすすめ。
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