『初恋のきた道』チャン・イーモウ監督作品。
1940年代以降の中国の時代の流れとある一家を映す物語。
資産家の父を持つ主人公・福貴が賭博に溺れ、妻子に捨てられ一文無しになり…と、人生の浮き沈みを描いています。
1940年代から1960年代の話なのですが、中国もまさに激動の時代。
台湾が出来るきっかけとなる中国国民党と中国共産党の内戦や文化大革命など、ある程度中国の歴史を知っておく必要があるかな。
ある程度知ってないと何の内戦か分からないような。
現在の中国共産党の独裁っぷりを知っているとこの時代背景の話は正直気持ち悪い感じがしてしまうんですよね。
まぁ中国の躍進という意味では必要なものなんでしょうけど。
そこが引っかかって、素直に感動を得られなかったです。
賭博で身を滅ぼしたり、戦争で死ぬ思いをしたり、家族の不幸があったりと福貴一家は確かにキツイ。
そこをどう生き抜くか、どう助け合うかなどテーマは重い話ではありました。