めしいらず

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カットのめしいらずのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ペキンパーの最高傑作との評判がハードルを上げてしまったのか、期待していた分だけ個人的には少々肩透かし。出てくるのが概ね悪い奴ばかりで、それは主人公たちにも言えること。彼らは魅力的でないし感情移入しにくい感じ。自分本位で保身にばかり気を回し、ピンチには無辜の民さえも盾にする卑劣さ。追跡者からいい奴のように振り返られる意味がわからない。ある意味嘘がない人間描写だとも言えるかも知れないけれど、その所為でか死をも厭わず仲間を救出に向かう格好いいクライマックスの筈が、どこか他人事と言うか肩入れできないと言うか、いま一つ感情が乗らないし昂っても来なかった。とは言え最後のド派手な銃撃戦をはじめアクションの迫力は流石で、スローモーションの効果が実にいい塩梅。
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