ナツミオ

今そこにある危機のナツミオのレビュー・感想・評価

今そこにある危機(1994年製作の映画)
4.0
NHK-BSPプレミアムシネマ録画鑑賞

 “国民に対してたてた誓いを全うせよ”


過去鑑賞、こちらも10回以上は観ているスルメ作品。
未レビュー、再鑑賞、再投稿。

ハリソン・フォードが「パトリオット・ゲーム」に続いてジャック・ライアン役に扮したポリティカル・サスペンス・アクション+戦争映画。
大統領の親友が殺された事件を追うライアンは、真の危機と遭遇する。

第67回アカデミー賞2部門ノミネート
(音響効果編集・録音賞)

原題 『Clear and Present Danger』

1994年米作品142分
監督 フィリップ・ノイス
製作 メイス・ニューフェルド ロバート・レーメ
脚本 ジョン・ミリアス ドナルド・スチュワート スティーヴン・ザイリアン
原作 トム・クランシー『いま、そこにある危機』(文藝春秋)
撮影 ドナルド・マカルパイン
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演 ハリソン・フォード ウィレム・デフォー アン・アーチャー ジョアキム・デ・アルメイダ ヘンリー・ツェルニー ドナルド・モファット ジェームズ・アール・ジョーンズ ソーラ・バーチ 

日本語字幕 埜畑みづき

(WOWOW番組内容より)
米国沿岸警備隊は漂流中のクルーザーから大統領の親友ハーディンの一家の遺体を発見し、コロンビアの麻薬組織の人間が逮捕される。麻薬撲滅を公約としてきた大統領は怒りに震え、麻薬カルテルを米国にとっての“今そこにある危機”だと宣言し、対処を厳命。事件を調べるCIAのライアン(フォード)は、ハーディンがカルテルでマネーロンダリングに関与していた事実を突き止めるが、ハーディンは組織の金を着服してボスに消されたようで……。

(WOWOW解説より)
「レッド・オクトーバーを追え!」「パトリオット・ゲーム」に続き、人気作家トム・クランシーの“ジャック・ライアン”シリーズを映画化。人気者フォードが前作に続いて主人公ライアン役を再度演じた。タイトルは米国の軍事用語で、合衆国に対するA級の脅威のこと。本作では南米の麻薬王がそれに該当するが、ライアンにとって本当の“危機”は別にあった……。
大統領にまで反旗を翻すライアン役をフォードが前作以上にカッコよく好演。最新兵器がふんだんに登場し、前2作からスケールアップした戦闘場面も見ものだ。

前作に比べるとかなりポリティカル色が濃くなって、こちらの方がより面白い♪♪♪

前作はテロリストの逆恨みで家族やジャックが狙われる展開でしたが…
本作では、アメリカと南米麻薬カルテルとの麻薬戦争。
そして米政権内部の腐敗。
恩師グリーア提督が病に倒れCIA副長官(情報)代理としてジャック・ライアンの活躍を描く。
準軍事作戦のシーンも多くある意味、”戦争映画“

本作出演者で特に好きなキャラは、
隠密部隊を率いる、ジョン・クラーク(ウィレム・デフォー)‼️
『プラトーン』のエリアス軍曹を彷彿とさせる活躍♪♪
そして終盤のヘリでライアンとの固い握手は胸熱♪♪♪

彼の部下で超絶スナイパー、ドミンゴ・シャベス陸軍軍曹(レイモンド・クルス)
訓練シーンでの忍者の様なスナイプもカッコイイ♪♪♪

原作は未読ですが、この原作シリーズで後々この2人が活躍するみたいで、原作を読んでみた〜い♪♪♪

後は、仇役ながら、麻薬カルテルのボスの右腕、参謀役、フェリックス・コルテズ(ジョアキム・デ・アルメイダ)!
キューバ情報部元大佐の経歴。
 モイラ曰く“ラテン系のジャック”
コルテズの陰謀、カルテルへの攻撃現場からの推理は、敵ながら痺れる敵役♪♪♪

その他、米政権メンバーも皆、グレーや限りなく黒に近い奴らがうごめく。
曰く、”政治のダンス“

”私は踊れません‼️”

のシーンがスッキリ♪♪♪

そして、ジャックのメンターでもある、グリーアの教えも、終盤生きてくる‼️

意外と評価は低めですが、前作より評価高めのスルメ作品♪♪♪

過去スコア3.8よりアップ




【忘備録】ネタバレ含む
(原題について)
・明白かつ現在の危険 - 本作品の原題「Clear and present danger」は、憲法学では「明白かつ現在の危険」と訳される。表現の自由(集会の自由)の内容規制に関する違憲審査基準の一つ。
(Wikipediaより)

(キャスト)
・ジャック・ライアン Jack Ryan
演 - ハリソン・フォード
CIAの情報アナリスト。
権力よりも正義を尊重する好漢。グーリアの代人をする。

・ジョン・クラーク Clark
演 - ウィレム・デフォー
CIA工作員。
海軍特殊部隊出身。

・キャシー・ライアン Cathy Ryan
演 - アン・アーチャー
ジャックの妻。
ジョンズ・ホプキンス大学病院に勤める眼科医。ジャックとは淡白な会話も目立つが夫婦仲は良い。

・フェリックス・コルテズ Felix Cortez
演 - ジョアキム・デ・アルメイダ
麻薬組織「カリ・カルテル」の参謀。
キューバ情報機関出身。モイラから「ラテン系のジャック」と形容される。原作ではライアンたちに捕らえられてキューバへ送還されるが、映画では終盤でシャベスの射弾を受けて倒れる。

・ロバート・リター Robert Ritter
演 - ヘンリー・ツェニー
CIA作戦担当副長官。
カッター補佐官の右腕として秘密裏に動いて暗躍する。原作ではカッターの指示に面従腹背で対処し、ライアンやクラークと共に潜入部隊の救出に尽力。

・ジェームズ・グリーア Admiral Greer
演 - ジェームズ・アール・ジョーンズ
提督、CIA副長官。
ジャックの上司。
物語の途中で病魔に倒れ、ジャックが代任する切っ掛けとなる。息を引き取る寸前、ジャックに使命を全うすることを伝えた。

・ジェームズ・カッター James
演 - ハリス・ユーリン
大統領補佐官。
発言などが不謹慎。大統領の意を受けてカルテル撲滅作戦を指揮する。

・エドワード・ベネット 
President Bennett
演 - ドナルド・モファット
アメリカ合衆国大統領。

・エルネスト・エスコベド 
Ernest Escobedo
演 - ミゲル・サンドバル
麻薬組織「カリ・カルテル」のボス(原作ではメデジン・カルテルだった。)。

・ラミレス Captain Ramirez
演 - ベンジャミン・ブラット
陸軍大尉。
コロンビアへ潜入する特殊部隊の指揮官。原作では作戦中に重傷を負ってカルテルに捕まり、コルテズが安楽死させる。

・ドミンゴ・シャベス Chavez
演 - レイモンド・クルス
陸軍軍曹。
スナイパーとしての優れた技術をクラークに買われてコロンビア潜入作戦の一員となる。

・モーレ Moore
演 - ディーン・ジョーンズ

・サリー・ライアン Sally Ryan
演 - ソーラ・バーチ
ジャックの娘。

・メイヨー
演 - ホープ・ラング
下院議員。
下院委員会に出席したライアンに、麻薬組織に対する軍事行動の有無を問い質す。

・モイラ
演 - アン・マグナソン
キャシーの親友。
FBI長官の秘書。
コルテズが素性を隠して接近する。
映画ではコルテズに殺害されるが、原作ではコルテズの素性に気付いて服薬自殺を図るも一命を取り留める。

・ダン・マレー
演 - ティム・グリム
FBI。ジャックの友人。
長官襲撃にジャックと共に遭遇する。
原作シリーズではジャックの盟友として常連キャラクターとなる。
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