O

西部戦線異状なしのOのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

“もう子供じゃないのに、でも子供の頃のように母さんの胸で思いっきり泣けたら、どんなに良いか”

 終わった。主人公が撃ち殺されて。あのボスみたいな人好きだったのに、死んじゃった。白黒で細部がよく見えなかったけれど、そこは想像してみた。ちょっと以上に見にくかったから、知識がないと分かんないところも多かったんだろうな。集中してみてしまった。
 豚を捌けるのすごい。第一次世界大戦の時ってまだあまり医療が発達してないから撃たれたら死ぬのが普通だったのかな。途中の戦争が始まった理由を話しているのが昔見た動画で既視感があった。
 初めて主人公が人を刺して殺したときの、敵の顔が怖かった。記憶に残ってる。昔見たやつだ。でも痛かっただろうな、指された人。隣でうめき声あげつづけられたら、と思うとぞっとする。こういうことで、心が壊れていくんだって描写が怖かった。崩れて砂土が落ちてくる塹壕に、降ってくる爆弾。気が狂うだろうな。ご先祖様に感謝しないとね。
 タイトルの意味って、主人公が死んだ日に「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」て本部に伝えられたかららしい。
 祖国のためにって素晴らしいことだけど、綺麗事ではいかないんだろうな。命の大切さを思いながら生きていきたい。お母さんとお父さんに恩返ししたい。
O

O