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十八歳、海へのtackyのレビュー・感想・評価

十八歳、海へ(1979年製作の映画)
2.0
この当時の藤田敏八監督はトレンドで、面白いと思わないとダメみたいな風潮だった。確かに「赤ちょうちん」や「八月の濡れた砂」などの素晴らしい作品もあるのだが、大袈裟な演出のトンデモ作品も多いのである。まるで、今の是枝監督みたいだ。

主役の森下愛子と永島敏行の二人がまんま「サード」で、作品もATGを意識した作りだが、足元にも及ばない。

寧ろ、小林薫と島村佳江の脇役カップルが魅力的だった。
小林薫は家庭事情でヤサグレているが、真面目で主役の二人に振り回されるが、見捨てられない役を好演していて、島村佳江は相変わらずの美貌と大胆な濡れ場で、クールな姉を上手く演じていた。

結局、散々無茶して行ってしまう主役二人と、振り回されて別れてしまう脇役二人の物語には、共感出来なかった。それでも脇役二人の演技に2点入れようと思う。

心中未遂詐欺なんてする輩が、太宰の心中を語るなんて、言語道断である。
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