このレビューはネタバレを含みます
冒頭で墓参りに来ていたとらや一行。
お墓の前にはたまたま帰省していた
寅次郎が先に墓を参っていた。
線香を挙げ花を刺し、御前様が
挨拶をしてるところでお墓を隣と間違っていた事が判明。
引っ越しだと言って楽しそうに
自分たちのお墓に移動して仕切り直す
シーンはご先祖さまもきっと
楽しげにしているみんなを見れて
嬉しいだろうなぁと思った。
旅先でヒロシの父親と再会し
今昔物語の話を聞いて
改心した寅次郎がとらやに
帰ってくる。登場シーンで
オープニングが流れる演出には
声を出して笑ってしまった。
物語から人生について考えられるような
本の読み方、読書体験は素敵だと思う。
冒頭で中々帰ってこない社長が
経営の苦労から自殺してしまったの
ではないかと考えて捜索するシーン。
それが近所付き合いだろうと
言い切る寅さんの人情深さと
その話を聞いた竜造が
心を打たれているような（大袈裟に葬儀の準備をする寅さんに呆れていただけかもしれない）表情が感動した。
ヒロシが満男の理科の点数を聞いて
叱るシーンがあったがヒロシは
天然なイメージがあるのでなんだか
その姿が可笑しくて笑ってしまった。
さくらたちの住むアパートに
ヒロシのお父さんが訪ねて
ヒロシと2人で話をしている。
「旅先で兄さんとどんなことしていたんですか」「別に」と微笑みながら返す
ヒロシの父と寅さんの芸者を呼んで
お酒を飲んでいた事が息子には話せないけどしっかり楽しい思い出として残ってた
シーンがとても微笑ましかった。
