まーしー

アルマゲドンのまーしーのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
4.0
「ご都合主義」「アメリカ万歳映画」といった批判が付きまとう作品だろう。
地球に衝突する小惑星を破壊すべく、宇宙に飛び立つ14人。
地球滅亡の回避の方法や、短期間で素人が宇宙へ向かう展開は、何とも非現実的なストーリーに思える。
ラジー賞で多くの賞を受賞&ノミネートしたのも納得。どこか全体的に大味で、物語に深みがない。

ただ、個人的には好きな映画。
次々に襲ってくるピンチの連続、CGを使った派手な演出、涙を誘うようなお決まりの展開……いかにもハリウッドらしい。
小隕石の地球への衝突、宇宙空間での飛行、小惑星を舞台にした掘削作業など、「ハリウッドの破壊王」の異名を持つマイケル・ベイ監督なだけに、派手なアクションは迫力とスリルが十分。
しかし、映像は迫力あるものの、内容は決して深くない。
見方を変えれば、深く考えずに鑑賞できる、娯楽性に満ちた内容だと思う。

主演のブルース・ウィリスの短気と男気が印象的。
ベン・アフレックとリヴ・タイラーの美男美女コンビは目の保養になるし、スティ-ヴ・ブシェミの脱力感も良いアクセント。
他にも、NASAの指揮官を演じたビリー・ボブ・ソーントンなど、出演しているキャストは超一流。
そして、本作と言えば、エアロスミスの『I Don't Want to Miss a Thing』。映画にマッチした素晴らしい楽曲だと思う。

同時期に公開された『ディープ・インパクト』と比べると、ドラマよりもアクション要素が強め。
否定的な意見も多いだろうが、ハリウッドを代表する面々が作り出す映画の世界は、浅いようで深いと思う。
気軽に楽しみたい方にお勧めの一本。