平成仮面ライダー第3作目｢龍騎｣の劇場版。キャッチコピーは｢龍騎、衝撃の結末。最終回、先行映画化｣ということで、TVシリーズがまだ半分程残っているのにも関わらず、最終回を映画として先に見せてしまう なんて中々破天荒ですね。｢龍騎｣自体が中々攻めた内容なため、｢龍騎｣だったらやりかねない、そんな感じがしました。
最終回、先行公開 とは言ってもTVシリーズとは違う展開で、ifストーリーとなっています。この結末もこれはこれで良きですね。
今作はTVシリーズには登場しない2人のライダーがいるんですが、その1人、仮面ライダーファムは仮面ライダー史上初の女性ライダーになっています。今では当たり前に登場する女性ライダー。それを開拓した という意味でもすごく意義があるんじゃないでしょうか。このファム/霧島美穂のキャラクターもめっちゃイイんだよなぁ。善人って訳ではないんですが、主人公 真司と出会い変わっていきます。この殺伐とした世界観の中でのちょっとした恋愛要素はオアシスのような感じがしてすごくよかったです。だからこそあのラストは切ないです。演じた若かりし頃の加藤夏希も可愛いんですよねー。
本編とは違うもうひとつのラスト を映画で見せてしまうという斬新なスタンスはおもしろい試みだったと思います。ただ、スタートが物語の途中から ということになるので、TVシリーズを一切観てない状態ではちょっと訳分からんかもしれませんね。今回、TVシリーズを全部観てから今作を観賞したのですが、全部観てからでも、実際の映画公開時の話数のところで観ても、どっちでも楽しめると思いました。
