雷電

TIME/タイムの雷電のレビュー・感想・評価

TIME/タイム(2011年製作の映画)
4.1
小学校か中学校の頃か、随分と前に一度観賞しているが、面白かった印象から最近になってまた観賞。

作品構成がテンポよく、起承転結もしっかりしているため、観賞していて飽きる時間がない。
物語自体は「もし時間が通貨だったら」というところから、容易に想像できそうな構想であるが、そのシンプルかつ、ストレートなのが逆に良い。

交わることのない男女の逃避行というものはなぜだかとても色気があって好き。
特にこの作品に関しては、メイン、ヒロインのルックスやキャラクターを含めて個人的なツボに入ってくる。
イチャイチャしている雰囲気なのに毎回邪魔されるその感じもなんだが健全に感じてしまうが、本人たちからしたらハンカチ噛み締めて引っ張るくらい悔しい思いだと、勝手にお気持ちを察してみる。

ヒロインが最高にいいのだが、それを超えてくるキリアン・マーフィーの色っぽさが堪らない。
正義には関与しないと言及していたはずなのに、タイムキーパーとしてタイムキーパーなりに自分の正義を全うしている姿にラブコールが止まらない。
最後給料(時間)を貰うのを忘れてしまっているくらい一直線な感じも職務を全うせんとする男の背中に胸が熱くなる。
めちゃくちゃいいキャラなのに作品の設定上呆気なく死んでしまう感じは寂しいな。
雷電

雷電