ざきちゃんんん

エヴァとステファンとすてきな家族のざきちゃんんんのレビュー・感想・評価

3.4
ストックホルム国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作品。スウェーデン、イタリア、デンマーク共同製作。映画配給、ビターズエンド。

【あらすじ】1975年、スウェーデン。ある日、幼い姉弟エヴァとステファンの両親が大喧嘩を始めてしまう。やがて母は姉弟を連れて家を出ると、彼女の兄のもとへと向かった。そこは“Together”と呼ばれるコミューンだった。ここに暮らす人々は、女でありながら男も女も好きなアンナ、政治に執心なエリック、フリーラブを掲げるレナなど奇矯な面々。そんな彼らに始めは馴染めずにいたエヴァとステファンだったが、彼らの自由な生き方に触れるうち、徐々に打ち解けていく。そしてある冬の夜、改心した父が独り母を迎えにやって来た。

【私見】配給会社から分かるように日本ではC級映画ですが、スウェーデンでは当年興収No.1。一風変わった家族を描きながらも、政治、レズ、ゲイ、セックス、いじめなど政治的な部分を中心に描いているような。子ども同士の喧嘩で「出てけ!ファシストめ!」は驚いたし、戦争ごっこしようとか拷問ごっこしようとか。。。言葉失います。セックス前には「セックス後には共産主義マルクスレーニンの話をしよう。」「うん、そうしよう」とか、聞いた事の無いような掛け合いが飛び交っています。それでもエヴァの初恋は甘酸っぱかった。そういう一面もあって安心した。ただ、結局この映画が何を言いたかったのか分からない。恐らく1975年当時のスウェーデンの状況を知らずして観ても意味の無いと思います