Inagaquilala

帰らざる日々のInagaquilalaのレビュー・感想・評価

帰らざる日々(1978年製作の映画)
3.8
新宿から故郷である長野県飯田に帰る途中の電車のなかで、回想が始まる。いまは作家をめざしながらも、やむなくキャバレーのボーイなどをしている主人公の青春時代が蘇るというかたちの1978年の作品。シナリオの賞である第3回の城戸賞を受賞した中岡京平の「夏の栄光」の映画化。脚本は中岡と監督の藤田敏八が共同で執筆。いい意味で藤田色も出た青春の挫折と痛みが描かれた作品になっている。主人公の友人が競輪選手を目指しているという設定も自分的には興味がひかれる部分であった。「Bittersweet」という英題もついているが、まさにそのような内容、良作です。
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