とり

マイアミ・バイスのとりのレビュー・感想・評価

マイアミ・バイス(2006年製作の映画)
2.7
オリジナルのテレビシリーズには全然思い入れはないし今回の主役2人も興味ないのでパス!しようかと思ったけど、たまたま観る機会があってありがたくタダ見。
いやはや、自腹じゃなくて良かったとしみじみ思いました。微妙にもほどがある。
途中で腕時計に目をやった映画なんてそうそうない。長いのなんの。げげぇ、まだあと30分もあるぅ…。まぁその30分は結構面白かったですけど。
4時間くらいじっと我慢させられたようなぐったりした気分になりました。
なんかもうダラダラ展開でひたすら凝った映像を自己満足げに見せられてるだけっつうの?

景色は確かにロケ地の良さもあって凄く素敵でしたよ。どうしても暗い映像が多くなりがちですが、都会のイルミネーションも幻想的で素晴らしい映像だったと思います。
青い海と空を見て私もここに住みたいーあのボート乗りまくりたいーとかちょっとセレブな気分にもさせてもらいましたよ。

でもドラマ部分がつまらんかった。
コリン・ファレルの顔が濃すぎるという個人趣味もあるんですが、見てて全然楽しくない。確かに悪の組織に潜入する描写は緊迫感があり、危険度も高かったと思います。おとり捜査官って大変だな~と思いながら観ましたし。でも面白くない。なんで???

カットしたら1時間くらい減るんじゃないかと思うほどのラブシーンも面白くなさに拍車をかけてました。そんなに時間割かなくてもっていうくらい我を忘れて撮影したんでしょうかね。スタイリッシュでも感動的でもなくなんかひたすら下世話でどうでもいいシーンでした。あくび。
とりあえず人質救出とラストの銃撃戦以外はすでにもう覚えてないってくらい、メリハリのない悲しい出来でした。テレビで潜入ドキュメンタリー見る方がよっぽど面白い。

銃撃シーンに関してもコリン何やっとんの?ってくらい存在価値が低く、あそこまで女性に翻弄されてしまうキャラもなんか乗り切れなかった理由かなぁ。
同じように大切な女性がいる相棒ジェイミー・フォックスは多少良かったかな。設定に救われてるところもあると思うけど、ちょっとした動きとか表情が自然でイヤミな感じもなかったし。銃を持つ姿勢もけっこう研究してるね?って思った。もっとジェイミーにスポットをあてて欲しかった。
コリンなんていかにもその物陰から「ハイスタート!」っていうカチンコで出てきましたっていう雰囲気バリバリだったもんね(^^;
久しぶりに満足度超低しな帰り道でした。

柏ステーションシアター(現在はキネマ旬報シアター)
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