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桐島、部活やめるってよのzaokaのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
3.8
【松岡茉優作品を観よう②】

愛にイナズマが良かったので、
松岡美優の作品を観よう♪

松岡主演じゃないけど(売れる前)
昔からタイトルが気になってたし、
「正欲」の朝井リョウ原作(デビュー作)
なのでチョイス・・朝井は当時二十歳
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コレは色んな意味で上手いね(^.^)
観てて何度もなるほど!と思った。

■2013年 日本アカデミー賞で最優秀
 3つ(作品賞、監督賞、編集賞)
新人賞:橋本愛、東出昌大 受賞
をはじめ、国内賞レースを席巻

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バレー部のキャプテンでスター、成績も優秀だった
桐島が部活をやめるってニュースが駆けめぐる。
桐島の彼女も、親友も、その理由は聞かされて
いなかったし、連絡も取れない、、

スクールカーストがある中で、、優先順位は人に
より様々であり、色んな考えや思いが錯綜し、
そこにはいつもスレ違いが...

スターが消えたことで、色んな変化・気づきも
起こる中、どうなる?、、って青春群像劇
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あるあるの学園、青春群像劇であり、同時に
人生の縮図を表現している点が凄い♪
・・やりたいこと/充実感と収入やポジション
 イメージ等の両立、バランスを考え続ける
 意味で、、(私見、妄想含みます)

スクールカーストも優先順位もすれ違いも
気付きも、その後の変化も、、
ほとんど直接的に表現してないのに、伝わ
って来るのは上手いし凄い!と感じた。
(見方によっては難解かもだけど💦)

ラストも、寂しい終わり方か?希望か?
どちらにも取れる余韻が良かった。
・・エンディングの主題歌もいい!
https://www.youtube.com/watch?v=0X9P2ZqYZDY

■キャストが初々しくてGood!
神木隆之介、大後寿々花、前野朋哉は別として
橋本愛、東出昌大、松岡茉優、落合モトキ、
山本美月あたりはデビュー作じゃないかな?

・松岡茉優は脇役だが、嫌な女子を怪演!
(まだ若くて顔つきもちょっと違う)

・東出昌大は無名のパリコレモデルからの抜擢


考えさせらたし、刺さった作品でした♪
(自分の経験・感覚含めてネタバレで補足)

<UNEXTで鑑賞>

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※補足メモ(少しネタバレ含む)

観ていて、色んな登場人物に共感したなー。


宏樹は(おそらく桐島も)、桐島の親友で、何でも出来て、自然とスクールカーストの上位にいる男子だが、やりたいことが明確でなく、流されて生きていた印象。

スクールカーストがある中、そういうことを気にせず、やりたいことが明確で、それを貫いて生きている3人がいる。
・映画部の部長 前田(神木隆之介)
・野球部のキャプテン
・吹奏楽部の部長 亜矢(大後寿々花)

オモテの主人公は、先生に言われても失恋しても、やりたいことを貫く中心人物の前田。
準主役は、静かが実は流されていない、かすみ(橋本愛)と、宏樹に片思いして失恋しても、ブラスバンドに打ち込んだ亜矢だろう。

ウラの主人公は宏樹(東出)だ。
何でも出来るし、楽な状態に収まっているが、、桐島が消えたことをきっかけに、上の3人の生き様を理解し、やりたいことがない自分には楽しさや充実感がないことに、気づいていく。
(変われるのか?の結末は想像に委ねられる)

次いで目立ったのは沙奈(松岡茉優)だ。
学校のマドンナ梨紗(山本美月)とつるみ、桐島に次ぐスター宏樹の彼女でいることでカースト上位の地位をキープしている、実に嫌な女子の象徴だった(演技力ヤバい w)

桐島は最後まで登場しないw(途中で象徴ってことに気づく)

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※独白

僕は中学では宏樹に近かった気がする。
(一人じゃなく混じってるけど)
バスケのキャプテンで学校で1番でも(大昔なので自慢じゃないですよ💦w)何故か充実感はなかったなー
※小学生までで何度も転校してたから、周囲を伺う子供だったのかも、、

高校ではバスケ一筋、インターハイを目指してた。
就職は何となく総合商社に入ったが、バカみたいに働いた結果、充実感は感じてたなー。
そして、もっと自己実現したくて、一度給料下げて経営戦略コンサルに転身。
(葛藤しつつ、地位/お金よりはやりたいことにこだわって来た)
(潰れそうな時は、ウソで1週間休んで生き延びた..w)
今は更に色々と大きな話が来て、どんな選択をすべきか?まだまだ葛藤し続けてる日々..
zaoka

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