薄

カイロの紫のバラの薄のレビュー・感想・評価

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)
3.0
好きな映画の主人公がスクリーンから飛び出してきて……というアイデアから始まるラブストーリー&コメディ(ラブコメではない)。実際の主演俳優も出てきて夢が二重構造になったり、いつものウディ・アレン作品より凝った作りになっていて飽きさせない。

人生や現実に対する諦念が色濃く出たストーリーはいつものアレン節だけど、ラストシーンに滲む希望やセンチメンタリズムが若さだろうか。脚本演出のキレもいいし、この頃のアレンは外れなし。面白かった。
薄