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パットン大戦車軍団のSEIJISANのレビュー・感想・評価

パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)
3.0
邦題がちょっとズレてる。原題通りならシックリきます。邦題だと戦車を大々的に使った戦争アクション映画と勘違いしてしまいそうですが、実際はパットン将軍の人間ドラマです。極めて「軍人」。それ以外の要素ゼロの人物像。エピソードとしては、死体がゴロゴロ転がっている戦場を眺めて「何とも美しい光景だ」と語ったり、「戦争は最高だ」と語ったり、極めつけは戦場で神経に異常をきたしている兵士を平手打ち&「最前線に送ってやる!そこで死ね!行かないなら俺が殺してやる!」発言。これで失脚。「同時代の日本軍なら日常茶飯事な事で将軍も失脚するとはアメリカ軍って凄いな」と変な感心をしてしまいました。上司や仕事仲間としては御免被りたいパットン将軍だけど、活躍→暴言→失脚→再度戦場に駆り出される→活躍→暴言→失脚...。ここまでブレなくて不器用、だけど実力はあるという「鬼才」というか「天才」タイプの人間は遠くで眺めているくらいだと最高に楽しい。本作はジョージ・C・スコットの圧倒的な演技力で作品の質をグンッと高めています。また、CGなど無い時代だけに兵隊、戦車、車両、飛行機などの大物量投下撮影はド迫力!!数少ない戦闘シーンも迫力満点です。でも、アカデミー賞を総ナメする程の名作かと考えると...現代の感覚からすると微妙ですな(笑)
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