若大将Kouno

荒野の七人の若大将Kounoのレビュー・感想・評価

荒野の七人(1960年製作の映画)
4.2
黒澤明監督の映画『七人の侍』をリメイクした西部劇。
主演のブリンナーが翻訳映画化権を買い取り、舞台をメキシコの寒村に設定し、エルマー・バーンスタインの壮大なテーマ曲と共にアクション型西部劇の大傑作。

この映画を観て、これまであまり感心の無かった西部劇にのめり込む事になり、インターネットなど普及していなかった時代でわざわざ都内のまで出向いて大型書店で西部劇に関する文献を購入しに行った事も。
後に、大スターとなる俳優陣の若かりしき姿を存分に堪能できるのも観賞のポイント。

「七人の侍」の俳優とどう重なるか。ユル・ブリンナーが志村喬。参謀役のスティーブ・マックィーンが稲葉義男と加東大介を合わせた感じ。無口なナイフ使いの名人ジェームス・コバーンには宮口精二、若いホルスト・ブッフホルツは三船敏郎と木村功を合わせた感じ。子供好きなチャールズ・ブロンソンは千秋実。ブラッド・デクスター、ロバート・ヴォーンは該当者が難しい。

個人的にはこの映画の銃声音が好きで、従来見られる乾いたパンパンという音ではなく、山中にこだます独特の拳銃音(舞台がメキシコの寒村)がより映画引き立ててるるのもポイント。

後に、続編3本とリメイク作品1本作られたが、いずれも第1作目には到底及ばず。
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