ぴよりん

愛を乞うひとのぴよりんのレビュー・感想・評価

愛を乞うひと(1998年製作の映画)
4.0
何年経っても忘れないであろう濃くてしんどい映画だった。

母娘の虐待のシーンは目を背けたくなるほどつらく、母娘が数十年後に再会しても核心に迫る会話もなく、特に救いはない。しんどい。

ラストにて、母も娘も「愛を乞うひと」であったことが判明し、目が覚める思いだった。虐待を肯定するわけではないのだけれど、母親だって父親に嫉妬して子供に手を上げるかもしれない。子供だってどんなに酷いことをされても根底では親に愛して欲しいと思ってしまうかもしれない。アダルトチルドレンの自覚がある人や、毒親コンプを抱える人は観たほうがいいかもしれない。

観たあとは抜け殻のようになるほどきっつい映画だった。映画ってすげぇ