円柱野郎

ネメシス/S.T.Xの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ネメシス/S.T.X(2002年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「新スター・トレック」の劇場版第4作。ロミュランに政変が起こり、シンゾンと名乗る長官からエンタープライズへ面会要請がくるが、そのシンゾンの正体はピカード艦長のクローンだった。
"The Next Generation"シリーズ、いわゆる「新スタートレック」は本作で最終話です。前作の「叛乱」よりも面白いとは思うけど…やっぱり映画と言うよりもTVのスペシャル版といった感覚が離れない。それでもTV版であればテンポ良く進む話も、どうも映画になると間延びしている感じ。緊張感もやや薄いかなあ。
今作の敵であるシンゾンは、ピカードのクローンという設定もあって“自己との対決”という「新スター・トレック」の最後を飾るには良いテーマだと思う。でもその肝心のシンゾンのキャラが弱い。ピカードを演じるシェ-クスピア役者のパトリック・スチュワートを向こうにまわすには、シンゾン役にこの時のトム・ハーディでは荷が重かったのではないか…?
話の展開で言うとデータ少佐の最期はかなりの衝撃でした。まさか死なせてしまうとはねえ。人間に近づくことを願ってやまなかったデータは、最期に“自己犠牲”という人間性を発揮したということなのか。でもロボット三原則的に言えば人間を守るのは当たり前だったりもするのだが。
今作はジェイウェイやガイナンといったシリーズならではのキャラもチラッと登場して嬉しいし、ロミュランとの和平ムードもにじませつつ、ファンとしてはそれなりに観れました。ところで敵であるシンゾンの副長官の姿が黄金バットに見えて仕方なかった…。あの杖とマントという格好はイカンよなあw
円柱野郎

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