mochi

メカゴジラの逆襲のmochiのレビュー・感想・評価

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)
3.5
メカゴジラシリーズ第二作にして、昭和ゴジラシリーズ最後の作品。前作がストーリー度外視の楽しい系映画だったのに対し、今作は一気にシリアスな雰囲気で話が展開されている。一作目シリアスからの二作目幼稚化、というのはよくあるパターンだけど、今作は真逆パターンになってるのが面白い。本作で昭和シリーズが終わることは決まっていなかったらしいが、初代への原点回帰を意識している雰囲気がたくさん。逃げていく人々の描写や、科学の役割についての考察、そして恋愛模様。こうした点は初代とも共通すると。三船博士を演じる平田さんが初代で芹沢博士を演じていたというのもまた面白い。科学による犠牲を恐れた芹沢博士と、科学での復讐を目論む三船博士という対比ですな。
「メカゴジラの逆襲」といっている割にメカゴジラの出番はかなり少なめ。出撃までを引っ張るのはめっちゃいいと思うんだけど、引っ張多分、もう少し華々しい活躍が見たいと思う。メカゴジラ2になってむしろ弱体化したようにすら思えるし。むしろ1が派手すぎたから今作ぐらいの歩く砲台的な戦闘スタイルがすきではあるんだけど。子供はメカゴジラを期待しただろうし、急にシリアスな雰囲気だし、どういう気持ちで見たんだろうか。
あと、ゴジラの戦闘スタイルがシリアスな映画とは合わないと思った。完全に人間じゃん。登場も子供に呼ばれて出てくるとか、なんか急に現れるシーンしかなくて違和感しかなかった。せめて海や土から現れるカットはあって良いだろ。
桂のキャラとかは結構好きだったわ。
mochi

mochi