時は13世紀のイングランド。
悪名高きジョン王は貴族たちの反発にあい、王の権限を制限する「マグナ・カルタ」に署名させられる。
しかし納得のいかないジョン王は再び領地を得ようと各地で戦を起こし、イングランドの要地ロチェスター城を攻めようとしていた。
はい、世界史で習った覚えのある大憲章マグナ・カルタてやつですね。
もう全然覚えてないけど、そういう流れだったのかと。
やっぱ映画で観た方が勉強になる!
でも史実を基にしたフィクションなので気を付けましょう!
フィクションとしてのストーリー。
テンプル騎士団が仲間を7人の仲間を集めつつ、ロチェスター城を目指す。
そしてジョン王が攻めてきた時、城の人達とともに籠城戦を開始する。
あれ、この流れどっかで見た事が…と思ったら、七人の侍!
どうも監督が黒澤明をリスペクトしてるらしく、フィクション部分は黒澤オマージュしたらしい。
残念なのは、尺の問題なのか仲間集めがサラッとしすぎててキャラ立ち出来てないこと。
そりゃ本家は3時間ありますしね。
おかげで何人か区別がつかないどころか、元から城にいたザコ兵士とすら見間違えちゃう。
唯一の推しキャラも早めに退場しちゃうし…。
でも戦闘部分はなかなか気合い入ってます!
切れば血が吹き出すし、手足が飛び散り、頭蓋骨だってかち割ります。
斧やデカい剣で相手の武器ごとぶった斬るの最高だな。
とにかく白兵戦の恐ろしさはきっちり見せてくれる。
「センチュリオン」みたいな、中性時代のグロゴア映画は大好きなので
鎧や武器に詳しい訳じゃないけど、そのあたり意外と本格的。
籠城戦にしても、井戸水の確認したり、兵糧攻めがあったりとしっかり作ってある。
唯一要らんのは、主人公と城にいる奥様のロマンス!
これ入れるくらいなら、それこそ仲間集めやキャラのエピソード語って欲しかった。
それがあったら傑作になり得たかも。
あ、もう1つ残念なのは主人公役のジェームズ・ピュアフォイがあまり強そうに見えないし、なんなら地味すぎ。
どちらかというとジョン王を演じたポール・ジアマッティのほうがキャラ立ってるし熱演してたよ。
てか手足1本ずつぶった斬ってく拷問なんかもホントにやってたみたいね、ジョン王。
貴族の妻を寝取ったり、身内や部下を平気で裏切ったりとクズの極み。
他にもジェイソン・フレミングにブライアン・コックス、ケイト・マーラにチャールズ・ダンスなど有名どころの俳優も出演してます。
マッケンジー・クルックという俳優が気になるけど、ゲーム・オブ・スローンズに出てるのか…