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フルタイム・キラーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

フルタイム・キラー(2001年製作の映画)
4.0
マレーシア。孤高の殺し屋である“O【オー】”(反町隆史)は、冷静沈着な敏腕の殺し屋。“O”は過去に依頼された仕事を遂行する際に、偶然そこに居合わせたかつての旧友の命を奪ってしまったことがあった。タイでは、とある警察署に乗り込む、もう一人の殺し屋がいた。男は拘留中のターゲットを、手榴弾によって派手に爆発死させる。彼は、派手なスタイルで殺人を楽しむことを自分の流儀としている新人の殺し屋トク(アンディ・ラウ)だった。トクは殺しの世界で徐々に頭角を現してきていて、“O”を蹴落としNo.1になるという目的を持っていた。トクはまず香港の“O”のマンションで、家政婦チン(ケリー・リン)に接近する。“O”とトクは、同じ殺しのプロとして通じ合う部分を感じていて、互いの距離を縮めていた。その一方で、数年来“O”を執拗に追い続けている捜査官リー(サイモン・ヤム)もいた。“O”とトクの動きを観察しながら次第に近づいていくリーだが、常にあと一歩のところで取り逃がしてしまう。また、チンも“O”とトクの間で揺れ動き、殺し屋ナンバー1とチンの愛をめぐってのふたりの戦いは臨界点に達しようとしていた。
アンディ・ラウと反町隆史主演で殺し屋ナンバー1を争う戦いを、ジョニー・トーが描くハードボイルドアクション映画。
アクション映画が好きで派手好きなトクと着実に標的を仕留めるOのタイプは違うけどどこか似ている殺し屋同士のライバル関係と友情、マンションでの銃撃戦やクライマックスでの花火工場に武器の部品をバラバラに置き先に銃を組み立て敵を仕留めた方がナンバー1というトクとOの殺し屋ナンバー1とチンの愛をめぐっての殺し屋としての男のプライドを懸けたバトルはスリリングなサスペンスと刹那に生きる殺し屋の生きざまの美しさが込められたハードボイルドな感じで、炸裂する花火のような鮮やかさとハードボイルドな世界観が詰まったハードボイルドアクション映画。
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