ちろる

ピーター・パンのちろるのレビュー・感想・評価

ピーター・パン(2003年製作の映画)
4.0
まんま見事に実写化されてる素敵なピーターパンの世界!
「妖精はいる」
そう心から信じていれば、空は明るく太陽に照らされて、子供たちの純粋な心が守られる。
楽しいことを考えることを忘れなければ空も飛べる。
今大人になってから改めてピーターパンに会うと、忘れかけてた心をまた取り戻せる気がする。
少年少女でありながらどことなく大人っぽさもある、ジェレミー・サンプターと、レイチェル・ハードウッドがピーターパンとウェンディを演じてくれたおかげで、素敵なボーイミーツガールとしても堪能できます。

大人になってしまう人間の子供たちと、大人になれないピーターパン。
こんなに心が通じ合って絆があっても一緒になれないなんてとっても切ない。

夢のような美しいネバーランドの中でただ、同じ年齢を生き続けなければいけないピーターパンやティンカーベルにとっては、時に悩んだり悲しいことがあっても時間が進んでくるウェンディ達のことをどこかで羨ましいと思っているのかもしれません。
人生やっぱ辛い事もあるけど、それもちゃんと堪能しなきゃなーってこれを見ると思う。
ウェンディたちがいつまでもピーターパン達のことを覚えていてくれるといいなってあの窓から覗くピーターパンの悲しげな表情を見て願いました。

不器用なパパさんと、それとは対照的な姑息なフック船長を演じたジェイソン・アイザックスの一人二役も印象的でした。
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