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ザ・ファイターのトンのレビュー・感想・評価

ザ・ファイター(2010年製作の映画)
3.7
ボクシングというより兄弟,家族愛映画。

「シャーリーンもオキーフも家族も皆んな必要だ。なんでそれじゃ駄目なんだ。」弟ミッキーのこの言葉が全てだった。
どんなにしょうもない兄貴でもやはり兄弟。ミッキーにとって、ボクサー人生を共に歩む大切なひとりだった。最後の試合で弟を奮い立たせる兄の姿を見ればそれも納得。試合中に至近距離で選手を鼓舞できるのはボクシングという競技ならではですよね。


ーー余談?ーー
この監督の作品って、俳優達が賞レースでノミネート&受賞しまくりの印象が強い。今作は主演がちょっと可哀想なくらい助演の俳優達が濃かった。
まず、アカデミー助演女優賞を受賞した母役のメリッサ・レオさん。元々お顔を知らなかったこともあってか、授賞式の映像を見たら初めは別人かと思った。映画の中では仕草から何から強烈なオカンを熱演されていて、失礼だけど一周回って面白かったw

そんで助演男優賞を受賞した兄貴役のクリスチャン・ベイルさん。まだ『アメリカン・ハッスル』と『バイス』しか観たことないのだけど、本当に同一人物なのか頭が混乱している。
今作では、自然なヤク中演技が素晴らしかった。喋りながら落ち着きなくフラフラ体が動いている所や,目や口元のラリってる感じがリアルで、本当にこんな人いそう、、と思った。

あとエイミー・アダムスさん。今回は監督にいじめられなかったかしら。寡黙で真面目な役が似合う人だと思っていたけど、気の強いねえちゃん役もいいなあ〜。素人が勝手に言うのもあれだけど、個人的に早くオスカーを取ってほしいNo.1か2の女優さん。
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