けーな

フーリガンのけーなのレビュー・感想・評価

フーリガン(2005年製作の映画)
3.5
1つ前のレビューに引き続き、ワールドカップ開催中なので、再び、サッカーの映画を観た。スペインを破って決勝トーナメントに進出の日本代表、今晩行われるクロアチア戦、どうなるかな。

今作は、フーリガンを扱った映画。そう言えば、2002年に、日韓ワールドカップが開かれた時、フーリガンについて初めて知ったことを思い出す。外国(特にイギリス)には、サッカー熱が強くて、試合に負けた時などに、暴徒化して暴れる、めちゃくちゃ危険な人達で、日本にも来るかもしれないと聞いて、怖いなぁと思ったものだった。実際には、フーリガンが暴れるようなことはなかったけど。

今作を観たら、そのフーリガン達の喧嘩が、サッカーの試合の勝ち負けに関係なく、不良グループ同士が対立して、ただ暴れているだけのように思えて、さらに、それで、人まで死ぬので、こりゃヒドいなって、思った。日本でも、不良やチンピラ同士の抗争ってあったりするけど、そんな感じだった。しかも、かつて死んだ人がいて、その家族が、それを恨みに思って、復讐のために、また殺すとなってしまっていたので、悲しいだけでなく、虚しい気持ちもした。

とは言っても、チャーリー・ハナムがとてもカッコ良かったのと、ワールドカップに沸いてる今観たので、こんな世界も楽しんで観れた。しかも、私の中で、マイブームがイギリスというのが、まだ続いているので、ロンドンの労働者階級の人達が繰り出す世界が、興味深くて、面白かった。

流血シーンがとても多いので、苦手な人は、観れないかも。

主人公は、アメリカから来たマット。映画の始めとラストに表現されるマットの成長ぶりが、とても良かった。イライジャ・ウッドが好演していた。
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