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夜霧の恋人たちの人間のレビュー・感想・評価

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)
4.0
「大人は判ってくれない」「アントワーヌとコレット」に続くアントワーヌ・ドワネルの冒険3作目。
失恋した勢いで陸軍に入ったものの素行不良が原因で除隊になったアントワーヌ。新たにホテルのフロント係に就くもそれも一晩で解雇。しかしそのホテルで出会った探偵の老人に勧められ探偵事務所で働くことになる。
これまでとは毛色が異なり軽快なコメディタッチでアントワーヌの日常が綴られた作品でした。
仕事はダメダメで不器用なアントワーヌですが前作、前々作と追っているともう親戚の子供の成長を見ているようで愛おしくなってきます。
“大人は判ってくれない”にてあのような家庭環境で育ち素行の悪さに定評のあるアントワーヌですがピュアさはそのまま残っていて、特に靴屋の社長夫人が登場した中盤からそれが顕著に現れています。
次作の”家庭”はシリーズものだと知らずにかなり前に観てしまったので、この機会に再見したいと思います。
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