Rita

バッファロー’66のRitaのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
3.2
見えなかったものを教えてくれる。

親からへの愛を受けずに育ち人との接し方に難があるようなヴィンセント・ギャロ演じるビリー。クリスティーナ・リッチのむっちり体型といい青いアイシャドウ、少し派手めでえろかわよかった。

ギャロの出身地はバッファロー。自伝ではない。だがギャロ演じるビリーのキャラクターのモデルは父親。あるいは自身が父から影響が大きいとこうなっていたかもしれないという想像の"俺"。

ボウリングにタップダンス、写真撮影、ベッド、観たばかりだから内容は分かるけどいつか"印象"でこの作品を記憶していくと思う。

ビリーが本当に復讐したかのようなシーンがあったけど最後には自分に必要だったのは復讐なんかではなくって、自分を愛してくれる女の子がいることだと気づいたラストのシーンにニヤけが止まらなかった。

初めての観賞時はあまり好きではなかったのですが今回「Fillmarks 90's」で改めて観賞するといつの間にか好きになっていました。無関心な親。家庭環境がどれだけ人変えてしまうのか多くの人が理解するべきだと思う。"愛"を求める少年の心。愛は人の人生を大きく左右する、親はとくに子供にとっては必要。嫌ったり放置するとかただ居るだけじゃなくてね。

ヴィンセント・ギャロの話なんですが当時『バッファロー'66』が話題になり流行っていた時代。ギャロは"GRAY"というバンドを組んでいて、地元に来たGRAYのライブを母は見に行く予定だったそうで、ライブまで時間があり近くのパルコで時間を潰すことにしていると、パルコの中でヴィンセント・ギャロとバンドの仲間達が歩いているのを見かけた母達は"写真を一緒に撮ってもいいですか"と聞いて"しょうがないなぁ"という感じに肩をすくめながらもギャロが一緒に写真を撮ってくれたらしい。母さんが羨ましい。
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